兵庫県は、県立こども病院でことし4月、生後6カ月だった乳児に点滴をした際、液漏れに気付かず患部が壊死する医療ミスがあったことを明らかにしました。
兵庫県によりますとことし4月、県立こども病院で食道の手術を受けた生後6ヶ月の男の赤ちゃんの右足の甲に点滴を行った際、針の刺し込み部分の確認が不十分だったことで点滴液が漏れ出たことに気付くのが遅れたということです。
看護師が液漏れに気付いた時には、すでに皮膚がただれていて、治療を行ったものの足の甲の大部分の壊死が進行していました。
その後、男の赤ちゃんは太ももの皮膚を足の甲に移植する手術を受け退院したものの、今後、知覚障害が残る可能性があるということです。
病院側は針の刺し込み部分を確認しやすいように透明のフィルムを使用するなどして再発防止に努めるとしています。