女子バレーボールVリーグ1部（V1）で優勝した久光製薬スプリングス（練習拠点：神戸市）の酒井新悟監督と野本梨佳選手（アウトサイドヒッター）、戸江真奈選手（リベロ）が29日、サンテレビの情報番組「4時！キャッチ」に生出演。

酒井監督は「プレッシャーがかかる中、選手は集中して乗り越えてくれた」と振り返り、野本は「タフな試合が多かったが、V1初代女王となれて嬉しい」と優勝の喜びを語った。

岩坂・石井・新鍋ら多数の日本代表選手を擁する久光製薬は今季、レギュラーラウンドとファイナル8を圧倒的な強さで通過。優勝を懸けた東レとのファイナルでは、第1戦に先勝したが第2戦を落とし、1セットで決着を付ける「ゴールデンセット」へ。この決戦を25－18で制して2年連続7度目の優勝を決めた。

第2戦に敗れて15分後に行なわれたゴールデンセットについて、戸江は「やるしかないと選手はヒートアップしていて、今までで一番楽しめた試合でした」。最後の得点を挙げた野本は「全員で取った1点。『終わった…』とホッとした」と振り返った。

Vリーグは今季（2018－2019シーズン）からV1とV2に分かれ、上位のV1は久光製薬が優勝。V2はヴィクトリーナ姫路（本拠地：姫路市）が優勝しV1昇格を決めた。V1にはJTマーヴェラス（練習拠点：西宮市）も在籍。秋に開幕する来季（2019－2020シーズン）は兵庫県に拠点を持つ3チームがV1に集結し、神戸市、姫路市などでV1リーグの試合が多数行なわれる見通しだ。酒井監督は「もちろん来季は3連覇を目指すが、この3チームで兵庫県のバレーボールを盛り上げていきたい」と締めくくった。
（浮田信明）