産学連携で世界初の技術開発!陸上で養殖した「あおさのり」がのりつくだ煮「アラ!」に採用

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徳島文理大学(徳島県徳島市)と、ブンセン株式会社(兵庫県たつの市、以下「ブンセン」)、海藻ラボ株式会社(徳島県海部郡海陽町、以下「海藻ラボ」)が11月14日、徳島文理大学で合同記者会見を開き、食品ロスや海の環境問題の解決策へと繋がる「環境調和型の持続可能な陸上養殖技術」を活用し、ブンセンが製造販売するのりつくだ煮の「アラ!」の原料の一部に「陸上養殖あおさのり」を採用すると発表しました。

 

近年の自然環境変化によって様々な海藻の生産量が減少するなか、ブンセンの主力商品「アラ!」の主原料である「あおさのり」の生産量も同様の影響を受けていました。

そのような状況下で、2017年に徳島文理大学があおさのりの水槽短期間養殖に初めて成功したことをきっかけに、産業転用を目指して更なる研究を進めてきました。
その後、これまで不可能と考えられてきたあおさのりの大規模陸上養殖に初めて成功し、2023年末には、海藻ラボが日本で初めて陸上養殖あおさのりでオーガニック認証(※)を取得しました。そして今回、商品としての実用化としてブンセンの「アラ!」に「陸上養殖あおさのり」が採用されることになりました。

今後も産学連携により更なる展開が期待されます。

※オーガニック認証とは

生産者が有機の基準に基づいて生産したものであると、第三者機関によって証明されること。日本では平成11年にJAS法に基づき、有機食品の検査認証制度(有機JAS制度)が創設され、統一の基準が決められました。(一般社団法人オーガニック認証センターHPより抜粋 http://organic-cert.or.jp/about_JAS.html

 

●株式会社ブンセン代表取締役社長 田中智樹さんコメント

われわれの陸上養殖は、閉鎖空間でろ過した海水を使用することで異物混入のリスクを低減し、とれたてのフレッシュな海藻をすぐに低温乾燥することにより、海藻の香りを閉じ込めています。この度、「アラ!」の原料の一部として使用を開始しました。今後使用量を増やしていければ、「アラ!」のおいしさがさらにアップすることを期待しています。

 

徳島文理大学   :https://www.bunri-u.ac.jp/

ブンセン株式会社 :https://www.bunsen-kk.co.jp/

海藻ラボ株式会社 :https://www.kaisoulab.co.jp/

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