【老舗企業のトップが対談】Mizkan Holdings 中埜社長×菊正宗酒造 嘉納社長

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9月5日、株式会社Mizkan Holdings(愛知県半田市)中埜裕子社長と、菊正宗酒造株式会社(兵庫県神戸市)嘉納治郎右衞門社長の対談が行われました。

ミツカンは創業220年、菊正宗酒造は創業360年以上という長い歴史を持つ両社が、守るべき伝統や歴史、新しい挑戦をテーマに今後の展望を語り合いました。

ミツカンは、江戸時代から続く食酢メーカーであり、カンタン酢や味ぽんなどを主力商品とし、日本の食文化に深く根ざしています。一方、菊正宗酒造は、灘五郷の一角を担う酒造メーカーとして、伝統的な「生酛(きもと)造り」の技法で知られ、全国的にも高い評価を得ています。

 

両社は1890年代から代々交流があり、中埜社長は「祖父は生前、毎日菊正宗酒造のお酒を飲んでいました」と振り返ります。これに対し、嘉納社長も「お客様にいいものを適正な価格でお届けしたい、という価値観に共鳴しあったのでは」と語りました。二人はセミナーを通じて知り合い、チームを大事にするなど「多くの点で共感する部分が沢山あった」と話しています。

 

中埜社長は「守るべき伝統は企業理念。」「お客様に価値をお届けするために、変革と挑戦をしていく」と語り、具体例として、素材の栄養をまるごと美味しく食べることができる「ZENB」や気軽に手軽に発酵性食物繊維を摂れる「Fibee」シリーズを挙げました。嘉納社長は「本業である酒造りを守っていく。」ことを柱に「環境や世の中の変化を見て、動き方を変えていく。」と語りました。具体例として、130年ぶりに立ち上げた日本酒の新ブランド「百黙」や化粧品事業に挑戦しています。

 

両社は「健康」や「環境」に配慮した商品開発を進めるとともに、持続可能な社会の実現へ向け、様々な取り組みにも力を入れているとのこと。

 

約1時間の語りを終えた両者は「緊張したね。コラボは…乞うご期待。」と笑顔を見せていた。

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