広島の豪雨災害がテーマ 映画「とべない風船」が6日から全国順次公開へ

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4年前の西日本豪雨による土砂災害をテーマに描いた映画『とべない風船』が、1月6日(金)よりkino cinema神戸国際ほかにて全国公開されます。主演は東出昌大さんが務め、共演に、三浦透子さん、小林薫さん、浅田美代子さんら実力派俳優が名を連ねています。

 

2018年6月28日から7月28日にかけて西日本を中心に広範囲で発生した西日本豪雨。土砂崩れや浸水が相次いだ広島県では、死亡者108名、行方不明者6名の人的被害があり、14,109戸の住宅が被害を受けました。

 

『とべない風船』は、豪雨で家族を失い心を閉ざした漁師の憲二(東出昌大)が、人生に迷い疎遠になった父親(小林薫)に会いに島にやって来た元教師の凛子(三浦透子)と出会い、家族でも恋人でもない二人の永遠に晴れそうにない心の行方を、美しい瀬戸内海の島々を舞台に描いた感動作です。西日本豪雨を体験した宮川博至監督が、「ここ広島で生活しているからこそ、豪雨災害をテーマに映画を作らなければならない」と決意し、被災した人々の想像を絶する経験や言葉にならない思いを反映した初の長編作品です。

 

上映劇場などの情報は公式サイトをご確認ください。

 

●島の漁師・村田憲二 役 東出昌大さんコメント

都会のスクランブル交差点でふと周囲の人々の顔を眺め、想う。
「この人達にも大切な人がいて、親との死別を経験したり、心が千々に砕けるような人生の瞬間があるのか」。
そう想像した時、心が濁流に飲み込まれるような感慨を覚えた事があります。
瀬戸内海の過疎化が進む漁村に住み、魚の掛からない網を引き揚げながら、遠くに吊るされた萎んだ風船を眺める男を演じました。
彼が何故風船を見つめるのか。私とは他人である彼の人生に想いを巡らせた時、生きていく事の複雑さと残酷さと、人と生きる素晴らしさを知りました。
青い瀬戸内の海のような作品です。
是非、映画館で多島美と、人の生きていく有りの儘をご堪能下さい。

(C)buzzCrow Inc. 

映画「とべない風船」キャスト監督・脚本:宮川博至
出演:東出昌大、三浦透子、小林薫、浅田美代子、原日出子、堀部圭亮、笠原秀幸、有香、中川晴樹、柿辰丸、根矢涼香、遠山雄、なかむらさち
URL 映画「とべない風船」公式サイト
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