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【四国・高知旅】カツオ一本釣りの街 土佐久礼~カツオのない人生なんて!

鉄道を利用して行く高知旅。

高知には数多くの人気観光名所がありますが、今回は、カツオ大好きな高知県民が「特別に美味しいカツオ」を求めて食べに行くという、一本釣りの漁師町 土佐久礼をご紹介します。

 

■南風3号(アンパンマン列車)で高知へ

 

午前8時52分  JR岡山駅発「南風3号」に乗車。

 

JR四国 土讃線の南風3号は、アンパンマンの装飾が施された通称「アンパンマン列車」で、車内アナウンスや発車メロディーまでアンパンマンづくし。

 

岡山から高知までの約2時間半、アンパンマンと一緒に旅を楽しめる仕様になっています。

 

アンパンマン専用シートが設置されているのは1号車のみ、おとな旅にはもちろん通常シートの客車もあるのでご安心を。

 

瀬戸大橋を渡り、大歩危 小歩危の絶景を窓から楽しみ、JR高知駅に到着。

(アンパンマン列車の運行情報はJR四国のHPでご確認ください)

 

■あしずり3号で土佐久礼へ

11時42分発 あしずり3号に乗車。土佐久礼に向かいます。

 

カーブが多い区間を走行するのでかなり揺れます。お弁当を広げるには注意が必要です。

 

山間部を進みしばらくすると、車窓から雄大な太平洋が広がります。

 

 

約50分で土佐久礼駅に到着。両サイドをトンネルに挟まれた土佐久礼駅のホームでは、久礼のキャラクター「くれ坊」がお出迎えしてくれます。

 

 

 

■” NO   KATSUO NO LIFE”   ~ カツオのない人生なんて!

 

土佐久礼駅からのどかな住宅街、どこか懐かしい昭和レトロな街並みを抜けて目指すは「久礼大正町市場」。

 

カツオの一本釣りで知られる漁師町の中心となっているのがこの市場です。

 

約40メートルの細長いアーケードに30店が軒を連ねています。

 

 

新鮮な魚介を中心に地元の野菜や手作りの惣菜、雑貨のお店も。

 

主役はやはり「カツオ」。

 

背中側の「背節」、腹側の「腹節」、カツオの心臓「チチコ」やマグロでは大トロとなるお腹の部位「ハランボ」などがズラリと並んでいます。

 

雑貨店には、カツオの尾びれを湯がいて爪楊枝にした「かつ尾ヨージ」まで。カツオの命、恵みを余すことなく活用しています。

 

 

 

お腹も空いてきたところで、市場内の田中鮮魚店でお目当てのカツオのタタキを頂きます。

 

 

 

久礼の港で水揚げされたカツオを店のスタッフが熟練の技で火入れ。藁の香りが香ばしいタタキが焼き上がります。

 

事前予約すれば藁焼きの体験も楽しめます。

 

この時期は戻り鰹で赤身がしっかり、脂とのバランスもよくさっぱりとした味わい。

 

タレもありますが、タタキ専用の塩で戴くのが地元流。

 

店主によると、水揚げした新鮮なカツオでも1割から2割は生で食べるのに適さず、その目利きができるのは久礼の鮮魚店ならではとのこと。

 

また地元の人たちの9割はタタキではなく刺し身を好んで食べるのだとか。

 

客足もコロナ前の8割まで回復し、最近は「美味しいカツオ」を求めて、高知県内から若い観光客が増えてきたそう。

 

「若い人が魚を食べてくれて嬉しいね」と店主の田中さんは笑顔で話します。

 

 

食べ歩きを楽しんだところで、漁師の守り神、久礼八幡宮へ。

 

ここは、土佐の三大祭りのひとつ「久礼八幡宮秋季大祭」が開催される歴史のある立派な神社です。

 

奉納された大きな絵馬が「鰹」なのも久礼ならでは。

 

拝殿を背にすると鳥居の先は海。条件が揃えば「だるま夕日」が見られる名所だそう。

 

「カツオのない人生は考えられない!」そんな魂を感じる魅力いっぱいの土佐久礼の街でした。

 

(四国・高知旅② 魅力いっぱい「ごめんなはり線」に続く)

 

久礼大正町市場高知県高岡郡中土佐町久礼6370−2
Tel:0889-59-1369
(9時~17時 ※水・土除く)
田中鮮魚店(久礼大正市場内)藁焼きの体験
(前日までに要予約)
Tel:0889-52-2729
久礼八幡宮高知県高岡郡中土佐町久礼6515
URL JR四国 特急 ・アンパンマン列車情報など

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