JR西日本は、40代の男性運転士が4月10日の午前中乗務の際に必要とされる眼鏡をかけずに新快速電車を運転していたことを発表しました。
JR西日本によりますと、男性運転士は4月10日の午前6時半ごろ、兵庫県太子町の網干総合車両所を発車。網干から大阪まで新快速電車に乗務した際、眼鏡をかけていなかったということです。
鉄道の運転免許の基準では、裸眼で片目それぞれ0・7以上両目1・0以上の視力が求められていて、男性運転士は眼鏡をかける必要がありました。
一方で、男性運転士は、裸眼で片目それぞれ0・3以上、両目0・7以上という自動車免許の基準をクリアしていて、日常生活では裸眼でも支障がない視力だということです。
運転士は、社員の聞き取りに対して「同乗した運転士がいたため発車の際にかければいいと思っていたが、そのまま発車した。いつもかけるタイミングで眼鏡をかけるのを失念した」と話したということです。
JRの社員が運転士の眼鏡未着用を把握したのは、X(旧ツイッター)の投稿がきっかけでした。
4月10日、運転士が目を細めて新快速電車を運転している動画がXで拡散され、動画を見た人から「眠気を感じているのではないか」とJR西日本に連絡がありました。
動画の内容についての聞き取りで運転士は「まぶしくて目を細めていてまばたきをしていた」と話したということです。
JR西日本は、眼鏡が未着用だったことについて、「運転免許の条件の重要性を再周知するとともに、乗務中の眼鏡装着の指導を徹底してまいります」とコメントしています。