乗客ら107人が死亡したJR福知山線脱線事故から4月25日で20年となり、事故の教訓の継承が課題となる中、JR西日本は11日、事故の再発防止に向けた新入社員研修を開きました。
2005年に尼崎市で発生したJR福知山線脱線事故では、乗客ら107人が死亡し、562人が重軽傷を負いました。
研修は大阪府吹田市にあるJR西日本の教育施設で行われ、主に運転士を目指す技術職の新入社員41人を対象に、鉄道の安全を守る心構えなどの講義が行われました。
研修では事故当時、入社2年目でJR野田駅の駅員だった森井健司さんが講義を行い、過去に発生した事故の事例を紹介し、安全装置の説明をしながら、新入社員たちに鉄道の安全に対する思いを語りかけました。
新入社員たちは当時を知る社員から直接話を聞き、事故の再発防止や安全への思いを新たにしていました。
事故からまもなく20年。4月25日には現場で追悼慰霊式が営まれます。