2人は容疑を否認
拡声器を持って知事室がある兵庫県庁2号館の6階に侵入したとして、兵庫県警は建造物侵入の疑いで大学生の男2人を逮捕しました。2人は容疑を否認しています。
逮捕されたのは、いずれも20歳の大学生で芦屋市の男と大阪府池田市の男です。
警察の調べによりますと、4月10日午後3時半ごろ2人は共謀し、正当な理由がないにもかかわらず、神戸市中央区にある兵庫県庁2号館6階に侵入した疑いが持たれています。6階には知事室がありますが、知事室の中に侵入したという情報はなく、警察は6階のどこまで侵入したかを調べています。
「知事室の中に侵入したという情報はない」
2人が6階に侵入した5分後、秘書課の職員が「拡声器を持って騒いでいる」と生田警察署に通報。拡声器で話していた内容について、警察は、「一連の兵庫県の文書問題や斎藤知事に関連する内容かどうかも含めて捜査中のためコメントを差し控える」としています。
通報を受けて駆け付けた生田署の署員が県庁のすぐそばの敷地外で、対応していた県職員と男2人を発見。警察は、2人とともに徒歩で坂を下った後、午後4時36分、JR元町駅近くで2人を建造物侵入の疑いで現行犯逮捕しました。
調べに対し、芦屋市の男は、「入ったことは間違いないが、意見書を提出しに入っただけなので正当な理由がある」と供述し、容疑を否認。
また、大阪府池田市の男も「不当逮捕」だと供述し、容疑を否認しています。侵入した事実があったかどうかや正当な理由への言及はなかったということです。
警察は他にも協力者がいたかなどを詳しく調べることにしています。