神戸市は新たな感染症に備えるため、4月から市の健康科学研究所で19種類のウイルス検査を始めたことを発表しました。
せきや鼻水などの風邪症状「急性呼吸器感染症」を国が感染症法上の5類に位置づけたことを受け、神戸市は4月7日から、市内14の医療機関で風邪の症状がみられる患者の検体を採取。神戸市健康科学研究所でウイルス検査を始めています。
国のマニュアルでは、インフルエンザA型・B型やRSウイルスなど12種類のウイルスの定点調査が求められていますが、神戸市はインフルエンザC型やヒトコロナウイルスなど独自に7種類を追加し、計19種類のウイルスのPCR検査を行います。
より精度の高い検査を定期的に続けることで風邪の患者がどれくらい増えているかや未知の感染症をいち早く把握する狙いがあります。
神戸市 久元喜造市長
「サーベイランス(感染症の動向調査)の精度を上げたい。よりしっかり網を張る 未知のウイルスを発見する体制をしっかり作りたい」
神戸市は、検査結果を市の感染症統合情報システムのホームページで公表していく予定です。