【サッカー関西L】ハリマが“再出発”、加古川の企業が運営権

  • X
  • Facebook
  • LINE
  • チェントクオーレハリマ /チーム提供

  • 記者会見する (中央)ムサシ・岡田篤社長、(左)佐野裕哉監督、(右)大塚靖治チーム代表 /3月29日

  • 関西リーグ1部 8チーム

■天皇杯13回出場

加古川市を中心に活動するサッカー・関西リーグ1部「チェントクオーレハリマ」(Cento Cuore HARIMA)の運営権を、このほど地元企業の「株式会社ムサシ」(本社:加古川市)が取得した。

関西リーグ1部は、J1-J2-J3-JFL(日本フットボールリーグ)に次ぐ5番目のカテゴリー。

チェントクオーレハリマは1976年に兵庫教員サッカー部として創設。

バンディオンセなどの名前で活動し、2008年に本拠地を加古川に移した。

関西サッカーリーグ1部で優勝6回のほか、天皇杯には兵庫県代表として13回出場し、2006年にはJ2横浜FCを破った実績がある一方、サッカースクールやアカデミーを運営するなど、地域に根差した活動を続けている。

選手33人は仕事を持ちながらサッカーに取り組んでいる。

3月29日に加古川市内で運営権取得の記者会見が行われ、元Jリーガーの佐野裕哉・監督兼選手は、

「サッカーに集中でき、ありがたい」と語った。

■Jリーグめざす

チェントクオーレハリマの運営権を取得したムサシは、センサーライト・園芸用品等の製造販売会社で、これまでハリマのスポンサーとして活動資金を提供してきた。

地域に貢献するハリマの「すがすがしさ」にうたれたという岡本篤社長は記者会見で、

「チーム名は変えず、口出しもしない。いかにサポートするかに徹する」と語り、

*選手と業務委託契約を結び、金銭的・物理的インセンティブを与える

*選手のパフォーマンスをデジタル計測し、競技力を強化する

*スポンサー企業数と金額を拡大し、チームの収益力を強化する

などによってチームを強化し、Jリーグ昇格をめざすと意気込みを見せた。

記者会見のあと再出発の「キックオフパーティー」が行われ、佐野監督が、

「JFL昇格にむけて戦っていく」と決意表明。

挨拶した加古川市の岡田康裕市長は、

「チェントクオーレが勝てば勝つほど、地域が盛り上がっていくとワクワクしている。チームをみんなで応援して強くしていきたい」とエールを送った。

■12日にリーグ開幕

関西リーグ1部は8チームで構成され、各チーム14試合を行う。

優勝チームは「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」に出場し、JFL昇格に挑戦する。

昨シーズン優勝した飛鳥FCはJFLに昇格し、チェントクオーレハリマは惜しくも2位に終わった。

リーグは4月12日に開幕し、ハリマは地元の加古川市・日岡山公園グラウンドで“再出発”初戦(v/s FC.AWJ)に臨む(18時30分キックオフ)。

試合はユーチューブで生配信される。

(浮田信明)

おともだち登録するだけ! LINEでニュースを読もう! ともだち登録をする 毎週配信(月・火・金) 1回で8記事をダイジェスト形式で配信。