ヴィクトリーナ姫路 1秋本美空 /©SV.LEAGUE
勝利数「27」を指で表現するヴィクトリーナ姫路の選手ら
SVリーグ女子 順位表
■秋本が32得点
<SVリーグ女子 第22節>
●ヴィクトリーナ姫路 2-3 東レ滋賀(4/5)
○ヴィクトリーナ姫路 3-2 東レ滋賀(4/6)
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女子バレーボールSVリーグ・ヴィクトリーナ姫路は4月5・6日、東レアローズ滋賀とアウェイで戦い、レギュラーシーズン44試合を戦い終えた。
4月第3週から始まるプレーオフ(チャンピオンシップ)に出場する。
5日の試合は東レに競り負け、リベンジを懸けて6日の最終戦に臨んだ。
最終戦は、ベンチ外のチャッチュオン・モクシー(タイ代表)に加えて、井上愛里沙・宮部藍梨(ともに日本代表)も先発メンバーから外れ、高卒ルーキーの秋本美空(共栄学園高卒 185㎝)と河俣心海(下北沢成徳高卒 183cm)の2人が4試合連続で先発した。
ともに2セットずつ奪い合い、迎えた最終第5セット。
ヴィクトリーナ姫路は、秋本・河俣と渡邉かやのスパイクでリードし、13-9から秋本の強烈なスパイクでマッチポイントを握ると、最後も秋本がスパイクを決め、最終戦を白星で飾った。
秋本はブロック2、サービスエース2を含む32得点の大活躍(アタック決定率50.0%)。
河俣もサービスエース1を含む13得点を挙げた。
またミドルブロッカーの伊藤麻緒とミンニャ・オスマジック(セルビア代表)がともに6本のブロックを決め、東レの攻撃を封じた。
■若手が頭角
ヴィクトリーナ姫路は27勝17敗、勝ち越し「10」でシーズンを終えた。
井上・宮部のパリ五輪コンビとチャッチュオンが主力となって序盤から勝ち進み、12月の皇后杯優勝の勢いも加わって、1月には3位まで上昇した。
しかしチャッチュオンの負傷離脱や、長期遠征が続いたことから2月に5連敗。
その後、5連勝したが目標の4位以内には届かず、暫定7位で終えた。
井上が今シーズン限りでの現役引退を表明した一方、1月に“スーパー高校生”3人がチームに加わった。
特に秋本はシーズン終盤の10試合に出場し120総得点、アタック決定率41.3%の活躍を見せ、河俣も欠場が続くライト(オポジット)田中咲希の穴を埋めた。
■2冠めざしプレーオフ
プレーオフは上位8チームがトーナメントで戦い、SVリーグ“初代女王”を争う。
初戦(準々決勝)は4月の第3週(金曜から翌火曜の間)に、上位4チームのホームで2試合(1勝1敗になれば3試合)行われるが、全日程が終了していないため、組み合わせや試合日程は未定だ。
敵地でプレーオフ初戦に臨むヴィクトリーナ姫路。
皇后杯に続く“2冠”をめざす!
(浮田信明)