南海トラフ巨大地震に備えるための防災学習が、南あわじ市沼島の学校で行われました。
この防災学習は、南海トラフ巨大地震が発生した際に、県内で最も早く津波が到達すると予想されている沼島で、地震や津波の被害に備えようと毎年実施されているもので、沼島小学校と中学校の児童と生徒合わせて33人が参加しました。
沼島地区はマグニチュード8以上の地震に伴う津波によって、集落のほぼ全域が浸水すると想定されていて、2029年までに防潮堤のかさ上げ工事が完了する見込みです。
防災学習では、岩手県釜石市で中学2年生の時に東日本大震災の津波を経験した、川崎杏樹さんがオンラインで講師を務め、「率先して避難行動を起こすことの大切さ」を生徒たちに伝えました。
講義の後は避難指示が出たという想定で、高台に向かう訓練も行われ、生徒らは災害に備えることの大切さを再確認していました。