大手給湯器メーカーの株式会社ノーリツが、今月19日、工場やプラント施設、農業、漁業の事業者向けに未利用熱の有効活用を支援する事業を本格的に始めると発表しました。
未利用熱とは、国内で供給される石油・石炭、天然ガスなどの一次エネルギーの供給過程で排出されており、その割合は約6割といわれています。
そのため、省エネルギー化に向けた未利用熱の活用に注目が集まっています。
しかし一方で、施設や設備ごとに未利用熱の温度や熱量が異なるため汎用的なシステムの設計が難しく、また専門的な技術知識と運用ノウハウが求められるため、未利用熱の有効活用は進んでいないのが現状です。
そこでノーリツは、給湯器の開発で培った燃焼制御や熱交換、流体制御の技術を生かし、二酸化炭素(CO2)排出やエネルギー費用の低減につながるソリューションとして提供していきたいとしています。
ノーリツは今後の成長に向け、非住宅領域への事業拡大が急務としており、熱ソリューション事業を新たな事業の柱として育てていくということです。