寒さが厳しくなる冬に、枯れた茎から氷をつくる多年草シモバシラの姿を収めた写真展が、三田市の博物館で開かれています。
シモバシラは夏から秋にかけて花を咲かせるシソ科の多年草で、寒さが厳しくなる冬に、枯れた茎から氷をつくる現象が地面にできる霜柱と同じことが、名前の由来となっています。
シモバシラが氷をつくるのに最適な温度は氷点下5度前後。
根が吸い上げた水が枯れた茎の割れ目や細かい穴からしみ出し、外気にさらされて凍ります。
会場では、さまざまな展示写真が「氷の花」を咲かせ、多彩な姿を伝えています。
訪れた人は、シルクのように繊細な輝きを放つ「氷の芸術作品」に見入っていました。
この写真展は12月27日まで三田市の兵庫県立人と自然の博物館で開かれています。