■湘南に完勝
<J1最終節>
ヴィッセル神戸 3-0 湘南ベルマーレ(12/8)
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サッカーJ1首位のヴィッセル神戸は12月8日の最終節で湘南ベルマーレに勝ち、J1連覇と、天皇杯との2冠を達成した(ノエビアスタジアム神戸)。
サンテレビでは特番『ヴィッセルLive!』でこの大一番を生中継した。
背番号「7」を背負いヴィッセルのMFとして長く活躍。
WEリーグ・INAC神戸や、JFL・アトレチコ鈴鹿で監督を務めた朴康造(パク・カンジョ=滝川第二高出身)氏が試合を解説した。
■前に、前に
(優勝が懸かった大事な試合。ヴィッセルは前線に、FW大迫勇也=リーグ戦11得点、MF武藤嘉紀=12得点、FW宮代大聖=10得点を並べた)
朴氏「2ケタ得点が3人、前にいるのは強烈ですよ。今までのJリーグでも見たことないですね」
(序盤から何度もチャンスを作り、前半17分、宮代のシュートが決まったかに見えたがオフサイドの判定)
朴氏「オフサイドか…。ま、メンタル、切り替えるしかないですね」
「神戸の攻撃はシンプル。前に前に行くという、ほんとに分かりやすいサッカーをしています」
(26分、DF酒井高徳のクロスに合わせた武藤が強烈なヘディングシュート。相手GKが弾いたこぼれ球を、走り込んだ宮代が左足で流し込み先制ゴール。1-0)
湯浅明彦アナ「決まった!今度は間違いなくゴール!」
朴氏「しっかり詰めていた宮代選手の素晴らしいゴールですね。ゴールに向かう姿勢が出ていた」
(43分には、GK前川黛也のロングキックを大迫が頭でFW佐々木大樹にパス。相手GKが飛び出す所を、佐々木が武藤にパス。武藤が左足で無人のゴールにシュートを決めた。2-0)
湯浅アナ「やはり武藤だ!決めたのは武藤だ!」
朴氏「こんなにシンプルに得点って入るんですかね。狙い通りの得点だったと思いますよ。すごいなあ…」
■成長したヴィッセル
(後半に入って25分、相手ゴール前の密集から大迫がMF扇原貴宏にパス。扇原はペナルティエリアの外から左足でミドルシュート。3-0)
朴氏「抑えの効いたスーパーゴールです。これは捕れないですね」
(38分、連覇が近づいてきた)
湯浅アナ「朴康造さんも長年ヴィッセル神戸で活躍されました…」
朴氏「こんなこと言ったら失礼なんですけど、信じられない…。僕は10年間(2003年~2012年)、プレーさせてもらったけれど、優勝というイメージが湧かなかった。ここまでビッグクラブに成長したのはOBとして嬉しいです」
(そして後半アディショナルタイム4分が過ぎ、主審が試合終了の笛を吹いた)
湯浅アナ「ヴィッセル神戸、J1連覇なる! 天皇杯に続いて2冠達成!」
朴氏「内容的にも完璧な勝利でした」
■オレらが一番!
(試合後、武藤・宮代に続いて吉田孝行監督がインタビューを受け、まず第一声)
「オレらが一番!オレらが強かった!」
(試合の感想を問われ)
「90分間、前へ前へプレーしてくれた。これがヴィッセルのサッカー、これをやれば勝てる、それを選手たちが体現してくれた」
(吉田監督は、朴氏の滝川第二高の先輩。ヴィッセルでも共にプレーした)
朴氏「(吉田監督は)自信に満ちあふれていると感じました。心に残ったインタビューでした」
(浮田信明)