世界文化遺産・国宝姫路城の入城料について、姫路市は再来年以降、市民以外の料金を現行の料金の2倍から3倍に引き上げる方針を明らかにしました。
6日に開かれた姫路市議会の定例会で市は、姫路城の維持管理に必要な財源を確保するため、入城料の改定案を示しました。
市によりますと、現行で大人1人1000円の入城料を、姫路市民以外を対象に2000円から3000円に値上げするということです。
一方、姫路城への関心や理解を深めてもらうため、18歳未満は市民以外も一律無料にする方針です。
姫路市の清元市長がこれまでに表明していた、外国人観光客限定の値上げは見送りとなりました。
この他、新たな取り組みとして、来年の大阪・関西万博の開催期間に合わせてデジタルチケットを試験的に導入するなど、利便性や回遊性の向上も進めるとしています。
入城料の改定について姫路市は、来年3月の市議会で条例の改正案を提出し、再来年春ごろの実施を目指すということです。