最も古いとされる加圧方法で造られる日本酒の初搾りが姫路市の酒造場で始まっています。
姫路市にある田中酒造場では石の重みで搾り出す昔ながらの製法、「石掛式天秤搾り」による新酒の初搾りが行われています。
この製法は「酒槽」と呼ばれる木製の桶に入れたもろみに長さ約6メートルの天秤棒にぶら下げた石の重みで圧力を掛け、3日間かけて酒粕を抜き取ることで酒を搾りだします。
圧搾作業が進むにつれて徐々に重しを増やしていき、最終的に500キロの圧力を掛けます。
この圧搾方法を取り入れている酒造場は全国でも5軒ほどしかないということで機械で搾るよりもまろやかな口当たりになるのが特徴です。
この製法で造られた日本酒は、「名刀正宗しぼりたて天秤搾り」として、姫路市内の酒店などで販売されるということです。