斎藤知事を巡る文書問題で、県議会の百条委員会は25日、パレードの補助金に関する疑惑について証人尋問を行い、当時、財務部の部長だった県の理事が「指示自体は、おかしなものではなかった」と証言しました。
証人尋問は一部非公開で行われ、文書を作成した県の元県民局長を公益通報の保護対象にしなかった問題や、阪神・オリックスの優勝パレードを巡る補助金の還流疑惑などについて関係者3人が委員からの質問に答えました。
このうち、パレードが行われた当時、財務部長だった兵庫県の稲木宏光理事は、県の補助金事業について当時の片山副知事や斎藤知事から補助金を増額する指示があったと述べました。
稲木理事は、指示に従ったことを認めた上で「指示自体は、おかしなものではなく根拠があった。額が動くことは、珍しいことではない」と証言しました。
委員会は、年内に報告書をとりまとめる方針でしたが、知事選などの影響で予定が遅くなっているということで、次回以降に具体的な日程などを協議することにしています。
百条委員会委員長 奥谷謙一県議:「年度いっぱいにはというような委員の皆さんからの意見があったと記憶しているが、そういったことも踏まえて次の委員会で取りまとめて時期を決めていきたい」