兵庫県明石市の丸谷市長は11月25日の会見で、県内の市長の有志が知事選で稲村和美前尼崎市長への支持を表明したことについて、「市長会として応援することに違和感があった」と述べました。
11月17日に投開票が行われた県知事選を巡っては、県内22の市長でつくる有志が再選した斎藤元彦知事の対立候補だった前尼崎市長の稲村和美さんを支持することを表明していました。
兵庫県明石市の丸谷市長はこの有志に入らなかったことについて、25日の定例会見で、「市長会として応援することに違和感があった」と誘いを断ったことを明かにしました。
丸谷市長
「私自身は今回はどなたも中立の立場だと思っていたので(市長会から)『名を連ねていただけませんか』とお誘いがあった時に『それはできません』とお断りしました。
一人一人が政治家として誰かを応援することはいいかと思うが、市長会としてまとまってというのは違和感があった」
一方、斎藤知事の再選を受けた今後の県との関係については…。
丸谷市長
「斎藤知事の当選については県民の民意だと思っている。市と県の連携はしっかりやらせていただきたい」
また、同じく有志としての支持を表明しなかった神戸市の久元市長は「今までと変わらず仕事ができれば」と語りました。
久元市長
「従来から兵庫県と神戸市はさまざまに連携しながら仕事を進めて来ている。 自然体で対応したい。元町の北側の再開発については兵庫県庁の庁舎の整備と関連しますので、兵庫県において具体的な整備の考え方を示していただき、協議をすることができればという風に考えています」
一方、今回の知事選の結果を受けて日本維新の会は11月24日に会合を開き、兵庫維新の会の片山大介代表が一連の対応の責任を取って辞意を表明。
出席した吉村共同代表からは県議会の自主解散や、パワハラ防止や公益通報に関する条例の制定、維新県議団による別の対応の検討といった案が示され、いずれかの早期実行を求めるとしています。
吉村氏
「最もやってはいけないのは 何事もなかったかのように進んでいく 終わらせること それほど議会の不信任決議は重い。これを全会一致でやった以上 それに対してどう向き合うか、県民にきちんと説明する責任がある」
11月26日は斎藤知事と県内の自治体のトップが集まる県市長会が知事選後初めて開かれる予定で、今後の施策などについて意見が交わされます。