朝来市の生野銀山の坑道で3カ月間熟成させたドイツの伝統菓子「シュトーレン」が11月22日、蔵出しの日を迎えました。
かつて銀や銅などを産出し、51年前に閉山した朝来市の生野銀山。
2024年8月から坑道内でドイツ発祥のクリスマス菓子「シュトーレン」を熟成させています。
「シュトーレン」は「坑道」という意味をもち、発酵したパン生地にドライフルーツを混ぜ込んだもので、ヨーロッパではクリスマスを待ちながら食べるお菓子です。
坑道内は年間を通じて温度が13度前後に保たれていて、「シュトーレン」をワインのように寝かせることで、フルーツの果汁が生地にしみこみ、豊かな味わいになります。
11月22日の蔵出し式には、関係者や観光客が集まり、運び出された「シュトーレン」を早速味わっていました。
生野銀山の蔵出し「シュトーレン」は2024年は例年の2・5倍にあたる1500個を生産しましたが、すでに予約で完売したということです。