【ヴィクトリーナ姫路】宮部姉妹が“対決”、大阪MVと星分ける

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  • (左)大阪マーヴェラス 15宮部愛芽世、(右)ヴィクトリーナ姫路 11宮部藍梨 /©SV.LEAGUE

  • ヴィクトリーナ姫路 7 ミンニャ・オスマジック /©SV.LEAGUE

  • SVリーグ女子 順位表

■ともに19得点

<SVリーグ女子 第6節>
○ヴィクトリーナ姫路 3-2 大阪MV(11/16)
●ヴィクトリーナ姫路 1-3 大阪MV(11/17)
————
女子バレーボール・大同生命SVリーグ4位のヴィクトリーナ姫路(6勝2敗)は11月16・17両日、加古川市立総合体育館で2位・大阪マーヴェラス(旧名:JTマーヴェラス)と連戦した。

16日の試合。

ヴィクトリーナ姫路の宮部藍梨(パリ五輪代表)と、妹で大阪マーヴェラスのルーキー、宮部愛芽世(あめぜ=元日本代表 東海大)がともに全セットで出場し、スパイクを打ち合った。

第1セット、ヴィクトリーナ姫路は中盤までリードしたが大阪MVに追い付かれ、23-23から宮部愛芽世に連続スパイクを決められてセットを落とした。

第2セットも落とし、後がなくなった第3セットは、宮部藍梨や途中出場の渡邉かやが反撃。

セットを奪い返し、第4セットも連取して、セットカウント2-2に持ち込んだ。

最終第5セット、ヴィクトリーナ姫路は冒頭から、井上愛里沙(パリ五輪代表)や田中咲希のスパイクで連続6得点を奪ってリズムに乗り、そのまま大阪MVを押し切って逆転勝ちした。

古巣との対戦となったセッター柴田真果キャプテンは試合後、
「負けたくないという気持ちが強い一戦だった。みんなの助け合いを出し切れた」と語った。

宮部藍梨は19得点(アタック14、ブロック4、サービスエース1)。

宮部愛芽世もチーム1の19得点(アタック19)を挙げ、ともに自軍を牽引した。

旧V1時代を入れて、ヴィクトリーナ姫路が大阪MVに勝ったのは2回目(2勝8敗)。

 

■新外国籍2選手が躍動

17日の試合。

ヴィクトリーナ姫路は先発メンバーを大きく変え、新外国籍選手のミンニャ・オスマジック(セルビア代表)と、アナ・ルイーザ・フヂゲル(ブラジル)を起用したのに対し、大阪MVも前日あまり出番がなかった林琴奈(パリ五輪代表)と田中瑞稀キャプテン(日本代表)を先発起用した。

セットカウント1-1で迎えた第3セット終盤、ヴィクトリーナ姫路は林の連続スパイクで劣勢となり、22-23から田中瑞稀の連続スパイクでセットを失った。

第4セットも、大阪MVのリセ・ファンヘッケ(ベルギー)や蓑輪幸(みのわ・さち=フィリピン国籍のサンティアゴ・アライジャダフニが日本国籍を取得し改名)らの分厚い攻撃によって失い、敗れた。

しかしミンニャはアタック10本とブロック8本を決め(18得点)、アナも13得点を挙げて今後に期待を持たせた。

アヴィタル・セリンジャー監督は、
「第4セットは、大阪マーヴェラスの力に押しきられた。負けはしたが、学びのある試合だった」とコメントした。

 

■面目を一新

新たにスタートしたSVリーグで、ヴィクトリーナ姫路は10戦して7勝3敗。

強豪チームに対して堂々と渡り合い、V1で下位に低迷していた姿は見られない。

次節(11/23・24)はAstemoリヴァーレ茨城(旧名:日立Astemoリヴァーレ)と対戦する(ジップアリーナ岡山)。

11月30日と12月1日は本拠地ヴィクトリーナ・ウインク体育館でPFUブルーキャッツ石川かほくと対戦する。

 

■「得点に誤り」と発表

SVリーグは、16日の試合の第1セット、ヴィクトリーナ姫路 18-19 大阪MVの場面で、「姫路が19点目を得点した際、何らかの理由により誤って20点目がさらに加算され、『姫路 20-19 大阪MV』となり公式記録と姫路の実際の得点に差異が発生した」と発表した。

このセットは大阪MVが獲得した(公式記録上は23-25)。

試合は成立しているとして公式記録の訂正は行われない。

リーグが開幕して以降、得点の誤りは3度目で、リーグは再発防止に向けて対策を徹底するとしている。
(浮田信明)

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