公共工事の入札を巡り、便宜を図った見返りに業者から現金を受け取ったとして、阪神水道企業団の主査が逮捕された事件で、兵庫県警は企業団の本庁舎を家宅捜索しました。
家宅捜索が行われたのは、兵庫県内の5つの市で構成し、水道用水の供給事業を行う「阪神水道企業団」の本庁舎です。
阪神水道企業団の主査の男(46)は2024年9月、企業団が発注した尼崎浄水場内のアスファルト舗装工事で、尼崎市の土木工事会社に対し、落札が有利になるよう便宜を図った見返りに、現金20万円を受け取ったとして収賄の疑いで13日、逮捕されました。
入札には5社が参加し、金山組だけが工事の最低制限価格を上回る金額を提示し、落札していて、土木工事会社の代表の男(52)も贈賄の疑いで逮捕されています。
警察は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていません。
警察は、2人が知り合った経緯や、関わった可能性がある他の工事の入札についても調べる方針です。