阪神淡路大震災から30年を迎えるのを前に、神戸市の中学生が、防災や減災をテーマにした演劇の発表に向け準備を進めています。
ハキハキとした声と大胆な動きで練習に取り組む生徒たち。
指導しているのはプロの演出家です。
神戸市北区にある桜の宮中学校では、震災の教訓や災害への備えについて伝えようと、2年生の生徒30人が防災学習の一環としてオリジナル演劇の制作に取り組んでいます。
今回上演する演劇は、観客参加型。
ステージで見せる劇とは違い、観客にも参加してもらい物語を体感してもらうもので、いつ起こるか分からない災害を「自分ごと」として考えてもらいたいという思いがあります。
観客と同じ目線、そして常に間近で見られながらの演技となるため、一般的な演劇より難しい表現となる今回の挑戦。
生徒たちは災害時の臨場感を表現するため、プロのアドバイスを吸収し、少しずつ役者の顔に近づいていきました。
また、脚本の一部も生徒たちが考案。
演技指導を受けた後、アイデアを出し合います。
被災経験が無いからこそ、どうすれば防災意識を劇で伝えられるのか真剣な表情で向き合います。
生徒たちが制作する防災演劇「ジブンゴト」は来年1月に校内で上演された後、市内の防災関連イベントなどで披露される予定です。