阪神淡路大震災から2025年で30年となるのを前に、震災で損傷した西宮神社の巨大な絵馬の修復作業が終わり、一般公開されています。
修復されたのは、江戸時代中期、尼崎藩主の松平忠名が奉納した高さ1・4メートル・幅1・7メートルの巨大絵馬「神馬舎人添図」です。
もともと西宮神社の絵馬殿に飾られていましたが、1995年の阪神淡路大震災で神社は大きく被災し、絵馬殿も全壊しました。
「神馬舎人添図」も2枚組みの板が割れ、倉庫で保管されていましたが、震災から30年となるのを前に、教訓や経験を伝えるきっかけにしてもらおうとおよそ1年かけて修復されました。
修復作業の完了を神に伝える「奉告祭」が開かれ、関係者らがお祓いを受けるなどした後、絵馬が展示室に運び込まれました。
「神馬舎人添図」は、2025年3月30日まで一般公開されます。