兵庫県西宮市の白鹿記念酒造博物館で、新酒の季節を告げる「酒林」の付け替えが行われました。
灘五郷の1つ、西宮郷の白鹿記念酒造博物館では、新酒が無事に出来上がったことを知らせる「酒林」の付け替えが行われました。
この「酒林」は宝塚市で採取した杉の葉を蔵人が、1週間近くかけ束ねて球状に作られていて、直径およそ95センチ、重さおよそ100キロあるということです。
酒造りの神様を祭る奈良県の大神神社の御神木が杉で、杉で作った酒林を軒先につるし、おいしいお酒の完成を願う風習が全国の酒蔵などに広がったそうです。
現在は金属製のタンクで醸造していますが、杉は昔から酒樽など酒造りの道具にも多く使われていて、香りのある深い味わいになるということです。
青々とした新しい「酒林」は2025年の新酒の出来上がりまで、白鹿記念酒造博物館の入口に飾られるということです。