実りの秋を迎え、加東市では、障害者の自立を支援する施設の利用者たちが、初夏に自分たちの手で植えた酒米の稲刈りを体験しました。
加東市の田んぼで、酒米・山田錦の稲刈りを体験したのは、障害者の自立を支援する施設「でんでん虫の家」の利用者13人です。
たわわに実る稲穂は利用者たちがことし6月に植えたものです。
加東市は市内の多くが良質な山田錦が収穫できる「特A地区」に指定されていて、地域の特産品の生産に携わり、地域全体で障害者の就労支援につなげようと、JAや生産者、それに酒造会社などが、2013年から「でんでん虫の家」と共同で山田錦の栽培を続けています。
利用者たちはJAの職員や農家から鎌の使い方を教わりながら、自ら植えた稲を1株ずつ丁寧に刈り取っていました。
収穫した山田錦は神戸市東灘区に本社を置く、剣菱酒造で醸造され純米酒「なんでんの」の銘柄で販売されます。
「なんでんの」の売上の一部は、ラベル貼りや箱詰めの作業費として「でんでん虫の家」に支払われます。