本格的な日本酒造りが始まるのを前に、香美町村岡区の神社では杜氏たちの安全祈願祭が行われました。
香美町や新温泉町などでは、冬場は雪が積もって農業に従事するのが難しいことから、古くから但馬杜氏として出稼ぎで灘や京都などの酒蔵で働く人が多く、但馬杜氏組合は毎年、本格的な酒造りが始まるこの時期に安全祈願祭を実施しています。
JAたじまによりますと、ことしの但馬地域の酒米は、高温障害による乳白米やイネカメムシの発生で平年よりも1等米が少ないということで、美味しい日本酒を造るためには例年以上に杜氏たちの技術が求められます。
ことしは53人の組合員が、兵庫をはじめ広島や京都など、2府10県で杜氏や蔵人として酒造りに携わります。