医学書や兜など、虫にまつわる美術工芸品を集めた特別展が伊丹市の美術館で開かれています。
後ずさりしない姿から勇ましさの象徴とされたムカデをかたどった江戸時代の兜。
弥生時代の銅鐸には、カマキリやカエルの姿が描かれています。
この特別展は日本の歴史の中に登場する「虫」についての美術工芸品およそ140点が展示されています。
中には、人の体内に侵入し、病を引き起こす「腹の虫」を描いた戦国時代の医学書や、ムカデやチョウなどに仮装して踊る江戸時代の人々、美しい玉虫姫をめぐる恋争いの物語など、様々な絵巻物が見られます。
このような作品を通して、日本人が感じてきた「虫」への親しみや奥深さに迫ります。
この特別展は、9月29日まで市立伊丹ミュージアムで開催されています。