兵庫県神戸市が進める王子公園の再整備事業を巡り、公園内にあるプールが営業最終日を迎える9月1日、周辺住民らでつくる市民団体が集会を開きました。
集会は、王子公園への大学誘致などに反対する市民団体が開いたもので、9月1日は周辺住民など約80人が参加しました。
王子公園の再整備を巡っては、兵庫県神戸市が2022年、王子スタジアムの跡地に大学を誘致する基本方針を策定し、2023年12月に関西学院大学と新キャンパスを開設する基本協定を締結しました。
これを受けて周辺住民らは8月、市に対し「災害発生時の広域避難場所としての機能が損なわれる」などとして計画の取り消しを求める訴えを起こしました。
9月1日の集会では、津久井進弁護士が「阪神淡路大震災の教訓が生かされていない」などと講演したほか、市民からは、市の進め方を疑問視する声が上がりました。
王子公園内にある王子プールは、9月1日で営業が終了し、9月上旬から解体工事が始まる予定です。