兵庫県朝来市の生野銀山では、気温の低い坑道を利用して、ドイツのクリスマス菓子・「シュトーレン」を熟成させるための蔵入れが行われました。
かつて銀や銅などを産出し、51年前に閉山した朝来市の生野銀山。
坑道は1年を通して湿度の変化が少なく、温度も13度前後に保たれています。
この場所で毎年、養父市の洋菓子メーカー「カタシマ」が、ドイツ発祥のクリスマス菓子「シュトーレン」を熟成させています。
シュトーレンは、発酵したパン生地にレーズンやオレンジなどのフルーツを混ぜ込んだもので、クリスマスの日を待ちながら、少しずつ切り分けて食べる焼き菓子です。
この日は、トラックで運び込まれた1500本のシュトーレンが坑道にある貯蔵庫に運び込まれました。
「シュトーレン」の意味はドイツ語で「坑道」。
名前にぴったりなこの場所で3カ月寝かせることで、フルーツの果汁が生地にしみこみ、深みのある味に仕上がるということです。
このシュトーレンは11月に蔵出しされる予定で、23日からカタシマのホームページで予約も受け付けています。