川崎重工業が船舶向けのエンジンの検査で燃料データを改ざんしていたことを受け、国土交通省は神戸工場の立ち入り調査を行っています。
川崎重工業は2000年以降に起工した船舶に搭載された674台を調査し、673台で燃料データの改ざんを確認しました。
データの改ざんは、従業員からの報告がきっかけで発覚。
内部調査を行ったところ、船舶向けのエンジンの検査で燃料消費率を許容値に収めるよう、データの書き換えが行われていたということです。
この不正で窒素酸化物の排出量に影響を及ぼしている可能性がある一方で、安全性に影響する問題は確認されていないとしています。
国土交通省では関係者から話を聴くなどして事実関係を確認する他、詳細な調査結果と再発防止策を9月末までに報告するよう求めています。
川崎重工業は今後、外部の有識者で構成する特別調査委員会を設置し、事実関係の調査などを進める方針です。