「誰も信じてくれなかった」尼崎市コンビニ誤認逮捕裁判 パート女性が意見陳述

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2023年12月、兵庫県尼崎市内のコンビニで店の金を盗んだとして誤認逮捕されたパート従業員の女性が、兵庫県などに対し損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が
8月8日に神戸地裁で開かれました。

訴えによりますと尼崎市在住の60代女性は2023年12月、勤務する尼崎市内のコンビニから現金数十万円を盗んだとして窃盗の疑いで逮捕されました。

女性は警察官に対し、防犯カメラの映像を確認してほしいと主張し、一貫して犯行を否認しましたが、聞き入れてもらえなかったということです。

しかしその後、盗まれたとされていた金はコンビニの運営会社に送金されていたことが分かり、誤認逮捕であることが判明。

女性は逮捕からおよそ14時間半後に釈放されました。

女性は2024年6月、「注意を払って確認を行っていれば誤認逮捕の発生を避けることができた」として国・兵庫県・コンビニの運営会社に対し、計330万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

8月8日に、神戸地裁で開かれた第1回口頭弁論で女性は、「誰も私の言葉を信じてくれず、今でも頭の中から誤認逮捕のことが消えない」などと意見陳述しました。

兵庫県は誤認逮捕の責任を認める一方、損害額については争う方針で、コンビニの運営会社は責任と損害額の両方で争う姿勢を示しています。

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