パリオリンピック柔道混合団体の決勝で、日本はフランスに敗れ、2大会連続の銀メダルとなりました。阿部きょうだいの地元、神戸からは健闘をたたえる声が聞かれました。
柔道混合団体の初戦、スペインとの対戦。個人戦の2回戦で敗れ、連覇を逃した神戸市出身の阿部詩が57キロ以下級に先鋒として出場しました。
2分過ぎ、大腰で豪快に投げて技ありを奪います。さらに、残り時間1秒、袖釣り込み腰で技ありを取り、合わせ技一本で勝利。
試合は代表選にもつれ込みましたが、日本はスペインに勝ち、その後、準々決勝と準決勝を勝ち進みました。
そして決勝、東京大会の決勝で敗れたフランスとの戦い。
第1試合は姫路市立灘中学校出身の村尾三四郎が出場。
ゴールデンスコア方式の延長戦に突入しながらも、一本勝ちします。
3勝1敗で王手をかけた第5試合の男子73キロ級では、66キロ級で連覇を果たした阿部一二三が、1階級上の銀メダリストと対戦。
阿部が技をしかけ続けますが、ポイントが奪えないまま試合は延長戦へ。
激闘の末、すくい投げを浴びて一本負けに終わりました。
3勝3敗で迎えた代表戦は、抽選で90キロ超級となり、斎藤がリネールに立ち向かいましたが、無念の一本負け。
日本は2大会連続の銀メダルに終わりました。
阿部一二三選手
「うれしい気持ちも、悔しい気持ちも両方味わえた、何ものにも代えられないオリンピックになった」
阿部詩選手
「私が望んでいた結果では終わることができなかったんですけど、オリンピックの借りはオリンピックでしか返せないと思うので、必ずリベンジしたいです」
一方、果敢に攻め続けた日本の選手たちの戦いに、阿部きょうだいの地元、神戸からも賞賛の声が挙がっています。
神戸市民はー
「むちゃくちゃ感動しました」
「いろんなものを背負って頑張ったなと思います。一生懸命やったからすごい良かったんじゃないですかね」
「金が取れなくても、『よかったね 頑張ったねっ』て言ってあげたいなと思います」
「(阿部 詩選手は)個人の時はなかなか残念で、悔しい思いをしたと思うんですけど、そういう中でもちゃんとメダルを獲ってくるのがやっぱりすごいなって」
「これからも活躍を願っております。心から応援しています」