国の文化審議会は7月19日、姫路市の雲松寺など、兵庫県内2カ所6件の建造物を登録有形文化財にするよう、文部科学大臣に答申しました。
国の登録有形文化財に指定される見通しとなったのは、姫路城の北に位置する黄檗宗寺院雲松寺の本堂などです。
1751年に建立された雲松寺の本堂は、入母屋造り本瓦葺きで、屋根の下に裳階と呼ばれるひさしがあるなど、播磨地方の黄檗宗寺院の代表的な建築のひとつとして評価されました。
また、内部には前後2列に6つの部屋があり後列中央に本尊を安置する「須弥壇」があります。
さらに、江戸時代中期建立の山門や、正面のガラス戸が近代的な「山王堂」なども同時に登録される見込みです。
雲松寺の4件の他に芦屋市の池浦家住宅の2件も年内に登録される見込みで、県内の国登録有形文化財の建物は、784件になる予定です。