新型コロナ患者の兵庫県内の定点あたりの報告数です。
前の週は10.73人でしたが、直近の7月15日から21日の週は13.05人に増加していて、ことし最多となっています。
地域別では福崎保健所管内が38人で最も多く、年齢別では10代が19%と最も多くなっています。
また、社会福祉施設では1週間で12件の集団発生が報告されているということです。
こうした中、神戸市の久元市長は26日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染者が市内でも急増しているとして、注意を呼び掛けました。
神戸市によりますと、7月21日までの1週間で新たに新型コロナの感染が確認されたのは1医療機関あたり10.6人で、6月下旬から急増していて、ことし1月下旬にあった第10波のピークを既に上回る感染状況ということです。
ウイルスの主流は、オミクロン株から派生した新たな変異株「KP・3(ケーピースリー)」で、オミクロン株と同等の高い感染力があり、免疫を回避する力も高いとのことです。
のどの痛みや発熱など、風邪のような症状で重症化リスクは高くないものの、基礎疾患がある人は注意が必要とされています。
新型コロナの感染者数は人の移動が多くなるお盆をはさみ、これから9月にかけてピークを迎えると予想されていて、市は効果的な換気やマスクの適切な着用など、感染対策を呼び掛けています。