陸上から遠隔で複数の船舶を航行支援する、世界で初めてとなる施設が西宮市内に完成し、報道陣向けの内覧会が開かれました。
西宮市の舶用電子機器メーカー古野電気内に完成したのは、陸上から遠隔で複数の船舶を航行支援する世界初で初めてとなる施設「陸上支援センター」です。
現在、日本財団が主体となり53の事業体などによるプロジェクトが進められていて、衛星利用測位システム(GPS)や最新レーダーを活用し無人で海を航行する「無人運航船」の実用化を目指しています。
センターには個船の航行支援をする「個船支援ブース」や、複数船舶の運航状況を確認する「フリート監視ブース」を設置。同時に4隻の支援をする実証実験を来年から行う予定です。
近年、海上輸送の需要が増加する中、乗員の人手不足が続いており、プロジェクトでは2040年に、国内を走る船の50パーセントで無人運航化を目指したいとしています。