知事批判文書問題 元西播磨県民局長の男性が死亡

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  • 百条委員会の奥谷委員長

  • 兵庫県の斎藤元彦知事

兵庫県の元西播磨県民局長の男性が、知事や幹部職員を批判する文書を配布した問題について、この男性が死亡していたことが関係者への取材で分かりました。

関係者によりますと、7月7日夜、男性の親族から「行方が分からない」と警察に届け出があり、警察が捜索したところ、その後、兵庫県姫路市内の民家で亡くなっているのが見つかったということです。

自殺とみられています。

この問題は、元西播磨県民局長の男性が知事のパワハラ疑惑などを訴える文書を作成し、配布したとして、停職3カ月の懲戒処分となったもので、事実関係を明らかにするため、地方自治法に基づく百条委員会が設置されています。

百条委員会では7月19日に開かれる3回目の会合で、男性の証人尋問が予定されていました。

委員会の奥谷委員長は、事実関係の確認が取れていないとした上で、7月8日午後、報道陣の取材に応じました。

百条委員会 奥谷謙一委員長
「仮にこれが事実であった場合、本当に痛恨の極みであります。元県民局長の証言が重要だったということは間違いありませんが、他の第三者、その他の物証などでも立証できる可能性もありますので、今後も我々は特別調査委員会として最大限の努力をして、真相解明に当たっていければ」

議会事務局によりますと男性はこれまで、百条委員会に出頭する意向を示していて、7月7日午前10時ごろには提出を求められた資料を事務局にメールで送付していたということです。

男性の死を受け、午後5時ごろから斎藤知事が報道陣の取材に応じました。

兵庫県 斎藤元彦知事
「元局長が亡くなられたことについて、大変心からショックを受けています。7月19日に証人として出頭されるということでしたから、心理的なご負担があったと推察します。先日議会から申し出がありました通り、百条委員会に対応される職員への心のメンタルケアについては対応させていただく、準備をさせていただいていたところでしたので、このようなタイミングで亡くなったことは大変残念ですし、心からお悔やみを改めて申し上げたい」

 

不安や悩みを抱える人のための相談窓口があります。

「こころの健康相談統一ダイヤル」『0570-064-556』
「兵庫県いのちと心のサポートダイヤル」『078-382-3566』

平日は午後6時から翌朝8時半まで、土日祝日は24時間受け付けています。

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