神戸市は団塊の世代の退職などによって若手職員らへの技術の継承が課題となる中、技術力を高めるための研修施設を設置し、5日から運用を始めました。
神戸市の「職員技術研修所」は、土木や建築など技術系の若手・中堅職員の技術力向上を目的に今年度、市の資源リサイクルセンター内に新設されました。
施設では知識習得のための講義に加えて、研修フィールドで、土木などの技術を実践できるのが特徴で、AIやドローンといった最新技術も学ぶことができます。
また、過去のプロジェクトや、震災復興に関するパネル展示、工事の流れがわかるモニター展示もあり、工事の全体像を理解しやすくする工夫もされています。
本格運用の初日の5日は講義形式の研修が行われ、冒頭で久元市長があいさつしました。
神戸市によりますと三宮の再整備など大型の開発が控える中、技術系の職員は団塊の世代の退職以後ベテラン職員が減少していて、若手・中堅職員への技術の継承が課題となっています。
研修生は今後、それぞれの分野に分かれ、アスファルトの舗装やドローン操縦などの実技研修も行っていくということです。