ハンセン病患者の差別と苦悩を描いた漫画「麦ばあの島」の原画を集めた企画展が、兵庫県姫路市で開かれています。
姫路市の見野の郷交流館では、元兵庫県職員で漫画家の古林海月さんの作品「麦ばあの島」の原画およそ200枚を展示しています。
2017年に発表された漫画「麦ばあの島」は、主人公・上原麦が、ハンセン病患者として岡山県の療養所に隔離され、差別と偏見にさらされながらも賢明に生きる姿を描いています。
作品の中のできごとは、古林さんが聞いた当事者の実体験を基にしたもので、会場では、特に思いを込めて描いたというシーンを中心に紹介され、その創作の足跡を間近に見ることができます。
この企画展は6月30日まで開かれています。