パラ陸上の第一人者で、パラリンピック男子走り幅跳び銀メダリストの山本篤選手が神戸市内で引退会見を開き、22年間の競技人生を振り返りました。
静岡県出身で42歳の山本選手は、高校生の時にバイク事故で左足を切断し、その後、パラ陸上に出会いました。
これまで5回パラリンピックに出場し、2008年の北京大会では義足の陸上選手として日本人で初めてとなる銀メダルを獲得するなど、パラ陸上界をけん引してきました。
神戸市に本社を置く新日本住設に所属し、5月、神戸で開催されたパラ陸上の世界選手権では大会アンバサダーも務めました。
走り幅跳びの義足のクラスにも出場し、今シーズンの自己ベストを更新する跳躍をみせ5位でしたが、ことし8月のパリパラリンピックを目指すことなく引退を決めたということです。
22年間のアスリート人生に幕を下ろした山本選手は、今後、指導者としてパラ陸上に携わっていきたいということです。