【神戸スティーラーズ】シーズン5位に「ミスなければ、もっと勝てた」

  • X
  • Facebook
  • LINE

■得点はリーグ2位

ラグビー・リーグワン1部、5位でシーズンを終えたコベルコ神戸スティーラーズが5月10日、総括記者会見を行い、就任1年目のデイブ・レニー ヘッドコーチ(HC)は、「チームは大きく成長したが、プレーオフ出場を逃し残念だ。これが自分たちの現在地だ」と語った。

神戸スティーラーズは今シーズン、昨年のワールドカップで活躍したオールブラックス(ニュージーランド代表)の2人、ブロディ・レタリック(復帰)とアーディ・サベアが加わり、攻撃力がアップ。

リーグ2位の647得点(昨シーズンより177増)・89トライ(1試合平均5.6個)を奪い、チーム史上ワーストだった昨シーズンの9位から5位に前進した。

得点アップについてレニーHCは、「チームのコンディショニングレベルの向上が土台にある。自分たちのトライは、クイックスローや、相手のこぼれ球への反応など、テンポ速いプレーから取っている」と分析。

一方で、「重要な局面でターンオーバー(相手にボールを奪われること)を犯し、相手に得点を“ギフト”したことも多かった。あと1試合でも勝っていればプレーオフもあった」と振り返った。

(左)ブロディ・レタリック、(右)アーディ・サベア /©ジャパンラグビーリーグワン

共同キャプテンのレタリックも、「自分たちが1つミスをしなければ勝っていた試合が数試合あった。来シーズンはしっかりと成長した姿で帰ってきたい」と語った。

■来季こそ“4強”を

今シーズン、神戸スティーラーズは9勝1分6敗で、4位以上が進出するプレーオフにはあと一歩、届かなかった。

総括記者会見を行う(左から)デイブ・レニーHC、(1人おいて)共同キャプテンのブロディ・レタリックと山下楽平 /5月10日

しかし2位・東芝ブレイブルーパス東京戦(4/14)では、5点リードされたラストワンプレーから5分間も猛攻を続け、同点トライを奪うなど、最後まで諦めないプレーでリーグを盛り上げた。

全試合でスタンドオフを務めたブリン・ガットランド(ニュージーランド)が得点王(217得点)とベストキッカー(キック成功率83.5%)のタイトルを獲得した。

“日本一”7連覇・トップリーグ初代チャンピオンなど、輝かしい歴史を持つ神戸スティーラーズ。

サベアは今シーズンで去るが、来シーズンこそ4強に入り、リーグワンでは初のプレーオフ進出を果たせるか。
(浮田信明)

おともだち登録するだけ! LINEでニュースを読もう! ともだち登録をする 毎週配信(月・火・金) 1回で8記事をダイジェスト形式で配信。