2005年に発生したJR福知山線脱線事故の遺族らが、重大事故を起こした企業の刑事責任を問う「組織罰」の創設を目指し、西宮市でシンポジウムを開きました。
シンポジウムには、乗客106人と運転士合わせて107人が犠牲となったJR福知山線脱線事故で長女を亡くした大森重美さんらが登壇しました。
重大な事故が起きた場合でも、現在の日本の刑法では、個人を対象とするため組織や企業の罪を問うことができません。
大森さんらは、死亡事故を起こした企業に高額な罰金を科す「組織罰」の創設を求めて活動を続けていて、集まったおよそ50人に向け、組織罰の創設が安全な社会づくりにつながると訴えました。
事故から19年となる4月25日には、尼崎市の事故現場で追悼式が営まれます。