西脇工業高校男子陸上部を全国高校駅伝へ11度導いた足立幸永監督が3月、退任しました。
長年、駅伝強豪校を率いた名将にいまの思いを聞きました。
3月、定年退職に伴い西脇工業高校男子陸上部の監督を退任した足立幸永さん。
足立さんは、1996年に保健体育教諭として母校・西脇工業へ赴任。選手・コーチ・監督として31年間過ごしたグラウンドは大切な場所です。
(足立さん)
「この場所が私にとっては全部が見える場所なので、ここが大事にしている場所。
『走姿顕心』という言葉があるが、走っている選手隊の顔の表情がよく見えて、見つめることによって選手たちの心の中がよく見える。
グラウンドを見るのではなく、見つめる」
監督として全国高校駅伝出場11回。うち準優勝2回。
対話を重視する指導で、選手自身の気づきと潜在能力を引き出してきました。
(足立さん)
「教えられたことはすぐ忘れてしまう。時間がかかるけれども、時間をかけながら、子どもたちが気づいて自分で発見して自分のものにする。これは絶対に忘れない。
自分自身で生徒に問いかけることをするようにして、すると、どんどん子どもたちが自分が言ったことに責任を持っていくので、試合に出ても力をつけていく」
後任は飾磨工業高校で監督経験のある永井宏明コーチが昇格。
伝統を次の世代へ。思いをつなぎます。