福島第1原発の事故で兵庫県に避難してきた住民が国と東京電力に損害賠償を求めた訴訟の判決を3月21日に控え、20日に神戸市内で集会が開かれました。
東京電力福島第1原発の事故では、福島県や宮城県から兵庫県に避難してきた30世帯75人が国と東電に対し計6億9100万円の損害賠償を求めています。
20日に開かれた集会には弁護団や原告ら計約70人が出席しました。
弁護団は、地震や津波を予見していたにもかかわらず原発事故を防げなかった国と東電には責任があると説明。
原告がふるさとを奪われた苦しみや悲しみを涙ながらに訴えました。
(宮城県から避難してきた人)
「ごくごくまっとうなことをなぜこのように裁判まで起こして訴えないといけないのか。公正でこれからの日本を考える判決を望みます」
兵庫県の1審判決は21日に神戸地裁で言い渡されます。