2023年8月の台風7号で、浸水の被害を受けた兵庫県香美町香住区で、治水対策を考える検討会が開かれました。
2023年8月の台風7号による影響で、香美町香住区では矢田川に流れ込む美の谷川の水位が上昇し、周辺の油良地区や間室地区では、合わせて30棟が浸水しました。
次の災害に備えようと、河川を管理する県の新温泉土木事務所は委員会を設置し、これまで2回にわたって治水対策を検討してきました。
委員会には河川工学が専門の京都大学・田中茂信名誉教授や、油良地区と間室地区の区長らが出席。
3回目となる15日は最終報告が行われ、美の谷川の住宅側にある堤防を高くすることや、矢田川の幅や深さを下流から5キロにわたって拡張することなどの対策案が発表されました。
土木事務所は、6月の出水期までに住民説明会を実施するとともに、2024年度、工事に取り掛かりたいとしています。