小説家・木山捷平の生誕120年を記念した企画展が、兵庫県の姫路文学館で開かれています。
「駄目も目である」 自身の生涯を象徴する言葉として木山捷平が好んで書いた言葉です。 木山捷平は上京することを父親から反対され、小学校の教員として23歳からの2年間を姫路で過ごしました。
企画展では、小説家で詩人の木山捷平の知られざる姫路時代にもスポットを当て、時系列に作品を紹介。 他にも肉筆の原稿や愛用した腕時計など200点が展示されています。
こちらはデビュー作の「出石」が掲載された「海豹」の創刊号。 隣には作家仲間として共に切磋琢磨した太宰治からの感想文も公開されています。
(姫路文学館 竹廣裕子学芸員) 「木山さんにとって姫路はとても苦しい青春の舞台だったんですけども、そこからかなり素晴らしい詩の数々が生まれている。それを地元の方に知っていただけたらと」 この企画展は、姫路文学館で4月14日まで開かれています。