住居侵入などの被害の通報を受けたにも関わらず、必要な捜査手続きを怠ったとして、兵庫県警の巡査部長が3月11日に書類送検されました。
犯人隠避の疑いで書類送検されたのは、西播方面の駐在所に勤務していた男性巡査部長(52)です。
警察によりますと、巡査部長は2023年5月、たつの署の管内で起きた住居侵入事件について、被害届を作成するなどの必要な捜査手続きを怠った疑いが持たれています。
巡査部長は被害に遭った男性から「近隣住民が入ってきているので逮捕してほしい」と通報を受けましたが、室内の防犯カメラに犯人の顔が写っていたにもかかわらずカメラの台数を増やすことや戸締りをすることなどの防犯指導をするのみで、本署への連絡はしなかったということです。
調べに対し巡査部長は容疑を認め、この日は休みで「面倒くさかった」、「本署に言うと、被害届を作れと言われたり、事件捜査を指示されたりするのが嫌だった」と話しているということです。
巡査部長は停職3カ月の懲戒処分となり3月11日付で依願退職しています。
事件を巡っては佐用町の自営業の男(70)が、住居侵入と窃盗未遂の疑いで1月31日に逮捕されていて、住民男性と口論になったことから計16回、住居侵入を繰り返していたということです。