神戸を拠点に活動する、女子プロサッカーチーム「INAC神戸レオネッサ」。
スペイン人のジョルディ・フェロン監督率いる新体制は、女子プロサッカーリーグWEリーグで、今季開幕から8試合を終えて負けなし。リーグ首位を維持しています。
ことし1月の皇后杯では2016年以来となる7大会ぶり7回目の優勝を果たすなど、今、勢いに乗っています。
そんなチームの中核を担うのは、DF守屋都弥選手。高校を卒業してからINAC神戸一筋。ことしで9年目を迎えます。
(柴原アナ)「守屋選手は奈良出身ですよね?」
(守屋選手)「そうです」
(柴原アナ)「上牧町(出身)。私、三郷町でございます」
(守屋選手)「あ、え~そうなんですか!高校ぐらいまで?奈良ですか?」
(柴原アナ)「今も奈良に住んでます」
(守屋選手)「え~!」
(守屋選手)
「私、中1から福島の方に寮生活で出ちゃったんですけど、それ以降の奈良が全然わからなくて。なので帰省とかして奈良に帰っても、家で引きこもってます」
(柴原アナ)
「え~。じゃあ、おこがましいですけど今度誘ってください。自転車で行きます」
(守屋選手)
「ぜひ、役場集合で(笑)」
同じ奈良出身の私を優しく出迎えてくれた守屋選手ですが、試合では、精度の高いクロスや豊富な運動量を武器にチームの勝利に貢献。去年の女子ワールドカップでは日本代表に初選出されました。
(ジョルディ・フェロン監督)
「(守屋選手)は非常に素晴らしい選手だと思います。
かなりシーズンでも順調にプレーしてくれていますし、攻撃面でも守備面でも非常に自信を持ってプレーしてくれています」
守屋選手の持ち味は、なんといっても、その「スピード」。幅広くピッチを駆け回り、誰よりもタフにボールを追いかけ、多彩なパスで決定打となるチャンスを作り出します。
そんな守屋選手のスピードを感じるため、走りで対決をさせてもらいました。
およそ20メートル先にあるボールをシュートした方が勝利です。
…
(柴原アナ)「さすがです!全然もう、視界から消えました」
(守屋選手)「(柴原アナが)なかなか出発しないなと」
(柴原アナ)「スタートから出遅れました」
(柴原アナ)「(この走力で)どんなプレーをみせてくれますか?」
(守屋選手)
「アシストもそうなんですけども、ゴールは狙っていきたい。
今シーズン二桁アシストはもちろんで、得点は、去年が3点だったので、それを越して5点取ります」
(柴原アナ)「期待していいですか?」
(守屋選手)「はい!頑張ります!」
プロサッカー選手でありながら、イラストレーターの一面を持つ守屋選手。これまでチームのグッズTシャツをデザインし、自身のSNSにオリジナルイラストも投稿しています。
(守屋選手)「目が独特ですね」
(柴原アナ)「愛着湧いてきませんか?」
(守屋選手)「そうですね、眉毛がいいですね」
守屋選手にお願いして、独自の解釈でサンテレビのキャラクター「おっ!サン」を特別に描いてもらいました。
ぬいぐるみを観察し、なんと、下書きもなくスラスラと描いていきます。
(柴原アナ)「インドアなんですね?」
(守屋選手)「めっちゃインドアですね」
(柴原アナ)「実際に絵を習ったわけではなくて」
(守屋選手)「全然」
(柴原アナ)「独学で?」
(守屋選手)「はい」
(守屋選手)
「小学校の時からあまり外で遊ぶ子じゃなくて。
小学校の時ってサッカーもやってたんですけど、クラブとか入るじゃないですか。それも手芸クラブとか」
元手芸クラブの守屋選手が描く「おっ!サン」は果たして?
(柴原アナ)「できました。かわいい~」
(守屋選手)
「特徴は、ちょっとメラメラっとウェーブかけて12枚を。
そして、ひげをちょっとダンディにして」
(柴原アナ)「おっさんがダンディになっているんですね」
(守屋選手)「そしてオリジナルで足もつけて」
こだわりの詰まった素敵なアレンジ、ありがとうございました!
INAC神戸は、ピッチの外でも神戸のサポーターや子どもたちと積極的に交流しています。
中でも、「仲間を尊重する気持ちの大切さ」などを伝える特別授業「絆の時間」は、2016年度から絶えず続いています。
(守屋選手)
「サッカーの楽しさを伝えたり、仲間の大切さを伝えられているのは、私たちにとってもすごく良い機会ですし、やっぱりそれで、神戸がもっと女子サッカーをする子増えたり、サッカーをする子が増えたらすごい良いなと思います。
これからも、その活動は辞めずに続けていきたいと思います」
神戸とともに歩むINAC神戸レオネッサ。2シーズンぶりの女王奪還に向け、よりアグレッシブに突き進みます。
(守屋選手)
「みなさんの熱い応援が絶対にこれから大事になってくるので、ぜひスタジアムで応援、よろしくお願いします!」