繊細な線で描く切り絵作家・倪瑞良さんの画業50年を記念して、6日から神戸市のギャラリーで作品展が始まりました。
1ミリにも満たない細い曲線で描かれた女性像。 神戸市出身の切り絵作家・倪瑞良さんの画業50年を記念して、作品展が神戸市灘区の「原田の森ギャラリー」で開かれています。
フランス・パリでデザインを学んだ倪さんは、切り絵とは思えない緻密で自由な曲線で花や動物、人物などを描きます。
倪さんが描く女性像は芸術様式「アールヌーボー」を代表する画家・アルフォンス・ミュシャに例えられ、「切り絵のミュシャ」と呼ばれ、多くの人を魅了してきました。
展示会では、作品に奥行きを設けて、陰影をつけることで切り絵の魅力を引き立てる工夫もされています。
作品展初日の6日は倪さんも会場を訪れました。
倪さんと京都の西陣織国際美術館の館長との出会いが縁で誕生した倪さんの切り絵を西陣織で再現した作品も展示されています。
この作品展は3月17日まで開かれます。
また、倪さんが9年間通った神戸中華同文学校では、卒業生の有志が購入した倪さんの作品が寄贈されました。
作品は学校の玄関に飾られ、在校生に夢を持つ大切さを伝えていくということです。